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テレビ会議とWeb会議の違いとは?比較表を用いて徹底解説

インターネットの普及は、コミュニケーションのあり方を大きく変えています。企業においても、テレビ会議やWeb会議などが導入されるようになりました。一方で、テレビ会議やWeb会議の違いを知っている方は少ないかもしれません。そこで、この記事では両者の違いを丁寧に解説していきます。

企業でテレビ会議やWeb会議などのシステムを導入する際の参考にしてください。

 

 

 目次
1.テレビ会議とは?
2.Web会議とは?
3.テレビ会議とWeb会議の違い
4.テレビ会議システムの導入における課題と解決方法
5.テレビ会議システム導入の社会的背景と歴史
6.利用シーン別最適なコミュニケーションツールをご紹介
7.自社に合った会議システム選択のポイント
8.まとめ

 

1.テレビ会議とは?

テレビ会議イメージ

テレビ会議とは、本社とA支社、B支社のように複数の拠点にいながら、音声・映像通信を用いて同じ場所で話をしているような雰囲気で行われる会議のことです。会社によって、テレビ電話、IPテレビ会議、ビデオカンファレンス、ビジュアル・コミュニケーションなどと呼ばれる場合もあります。テレビ会議の導入は、会議のために支社から従業員が移動する時間や交通費、宿泊費の削減につながります。テレビ会議を行うためのシステムは、会議だけでなく、面接や研修などにも利用されています。働き方の多様化で、在宅勤務従事者との打ち合わせなどにも利用できると注目を集めています。

 

参考:テレビ会議って何?

 

2.Web会議とは?

遠隔地にいる人同士が顔を合わせて会議を行う方法は、テレビ会議のほかにWeb会議もあります。

Web会議はPCやスマホを使って音声や映像をやり取りするコミュニケーションで、チャット機能がついていたり、デスクトップ共有といわれる機能を用いて資料を共有できたりします。ノートPCやスマホがあればオフィスや自宅以外でも会議ができるため便利です。Web会議にはクラウド(ASP)型とオンプレミス(SI)型があります。クラウド(ASP)型は毎月利用料を支払ってメーカーやクラウド業者からサーバーやサービスを借りるシステム形態です。これに対し、オンプレミス(SI)型はWeb会議用のサーバーを自社に構築する形態です。

 

参考:ビデオ会議とは?システムからWeb会議との比較まで紹介

 

 

 

3.テレビ会議とWeb会議の違い

テレビ会議とWeb会議を表で比較してみます。

比較項目テレビ会議Web会議
費用

高額。

専用設備が必要なため導入コストは高額。メンテナンス費用もかかる。

安価。

クラウド(ASP)型はランニングコストがかかるが、比較的安価に導入できる。

オンプレミス(SI)型は導入時にサーバーを用意する費用が掛かるがテレビ会議に比べて安価。

導入方法専用機器設置工事ののちに利用可能。専用ソフトをダウンロードして利用可能。
利用できる場所専用機器を設置した場所で利用可能。インターネット通信が可能な場所ならどこでも利用可能。
使用用途主に会議に使用。複数の人を対象に面接や研修などに利用されることもある。会議のみでなく、朝礼やテレワークなどにも利用できるが、モニター前の一人を対象とすることが多い。
主な機能映像と音声のやり取りが基本。映像と音声に加えて、リアルタイムの資料共有などが可能。
必要な設備

専用機器の設置が必要。

会議室など、テレビ会議を利用したい場所ごとに専用機器を設置する必要がある。

専用機器は不要。

インターネットに接続しているPCやスマホ、カメラ、マイク、スピーカーがあれば利用可能。
メンテナンス

プロによるメンテナンスが必要。

しっかりメンテナンスを行えば、劣化や故障などで使用できないなど心配が減らせる。

専用ソフトを自分でアップデートして利用。

オンプレミス(SI)型は、サーバーのメンテナンスが必要。

テレビ会議は、顔を合わせて行う会議さながらに空間を共有することができるが、Web会議はモニター前の一人を対象としたものです。そのため、複数拠点で多数の人と会議するのが目的であれば、テレビ会議のほうがおすすめです。それぞれのポイントを比較・検討したうえでどちらを導入するか決めましょう。

 

 

テレビ会議・Web会議イメージ

 

4.テレビ会議システムの導入における課題と解決方法

Web会議イメージ

テレビ会議システム導入の最大の問題は初期コストです。SaaS式のWeb会議システムと比べるとどうしても設備コストの面で導入が難しい面があります。上記の比較表にあるようにWeb会議システムの身軽さは大きなメリットとなっており、Zoomを始めとする多くのサービスが広く利用されています。しかしあらゆる面でテレビ会議システムが劣るというわけではありません。何よりも大きなメリットはシステムの安定性とサポート、セキュリティです。どこでもアクセス可能なWeb会議システムの場合、どうしてもセキュリティ面に不安があります。テレビ会議システムの場合はシステムの設置場所でしか使えないので不便に思われるかもしれませんが、セキュリティ面でいえばWeb会議システムよりも好ましいでしょう。

 

また専用システムや専用回線を使うため、システムが安定しています。

Web会議システムの場合は利用者によってPC環境が異なるので動作が不安定になります。ある参加者は問題なく使えても、ある参加者は音が飛んでよく聞こえないなど共通のシステムを使っていないための品質のバラつきがあるのです。こういった不具合が起きた際、テレビ会議システムの場合は専用の窓口に相談して対応する事が出来ますが、グローバル企業が提供するWeb会議システムは低コストの反面、サポートは期待できません。基本的には説明ページを読んで自己解決する必要があります。Web会議は短小軽薄で安いのが利点ですが、安定性、安全性、サポートという点においてテレビ会議よりも劣る事は否定できません。

そこで上記3点をプッシュすることで導入に弾みをつける事が出来るでしょう。特に非デジタルネイティブ世代を中心としたユーザが多い企業であれば大いに響くかと思います。

 

 

5.テレビ会議システム導入の社会的背景と歴史

テレビ会議のアイデア自体はかなり昔からSFなどの創作物として存在しました。電話技術は比較的早くから実用されていましたが、映像付きでしかも多人数と会話できるシステムの開発が進められたのは、技術の発展上当然の流れだと言えます。

技術的には1970年にはアメリカ最大手の電話会社「AT&T」が世界初のテレビ電話(Picturephone)を発表しています。

上記の動画にあるように画面は小さく、ちらついていて、しかも白黒です。このシステムがいくらで販売されたのか定かではありませんが、間違いなく大企業などごく限られた一部の人たちにしか使えなかったでしょう。そして日本において実用レベルに至ったのは1988年のISDN回線開通がきっかけだと言われてます。ISDN回線(Integrated Services Digital Network)はデジタル回線なので、従来のアナログ回線に比べて大量の情報を処理出来るようになったのです。その後、1990年に映像圧縮符号化標準H.261という世界最初の国際標準が生まれ、様々な映像圧縮技術の基礎となりました。1990年以降、テレビ会議システムは技術改良を進め今に至ります。なおISDN回線導入からしばらくすると、いわゆるIT革命が始まりインターネット回線の利用が盛んになりますが、テレビ電話システムはインターネットとは直接の関係を持ちません。テレビ会議システムはインターネット上のサーバーを仲介せず、相手と直接接続するPtoP (Point to Point)接続だからです。

 

6.利用シーン別最適なコミュニケーションツールをご紹介

テレビ電話の利用者には共通して遠隔地の相手の顔を見ながらリアルタイムで会話がしたい、という需要がありますが、必ずしもテレビ電話でなくてはならないか、という点については一考の価値があります。相手の顔を見ながらリアルタイムで通話するシステムにはWeb電話も選択肢の一つです。テレビ電話の良いところであり不便な点は、装置が持ち歩けないという点です。あちこちへ出張に出かける重役が各地の会議に参加する場合はWeb電話(会議)システムでなければ対応出来ないでしょう。インターネット環境にカメラ付きのパソコンとヘッドセットさえあれば参加できるからです。出張先全てに専用のテレビ電話システムを設置するわけにはいきません。またそのWeb電話もZoom、チャットワークライブ、スラックなどがあり、どれも無料から使い始められます。使用頻度が高まれば有料プランに切り替えざるを得ませんが、手軽さの面でテレビ電話の代わりになるでしょう。

しかし会社の意思決定に関わる重要な内容を扱うのなら、安定性やセキュリティの面に弱みのある無料のWeb会議システムに任せるのは不安です。このように用途は同じでも、どのシーンで使うかによってふさわしいシステムは異なります。

 

 

7.自社に合った会議システム選択のポイント

テレビ会議システムとWeb会議システムのどちらが自社に適しているのか、導入を迷っている企業もあるでしょう。

選択に迷った場合は、導入コスト、会議の参加数、場所、設備機器をポイントに比較検討するとよいでしょう。以下で詳しく解説していきます。

導入コスト

テレビ会議システムは、会議をしたい場所ごとに専用機器を設置する必要があるため導入コストが高額です。導入した機器はメンテナンスの必要があるため、ランニングコストもかかります。しかし、映像品質が高く相手の表情が読めるなど、複数人の会議でもスムーズに進行できます。Web会議システムの場合は、クラウド(ASP)型とオンプレミス(SI)型のどちらを選ぶかによって、サーバー設置の有無が変わります。すでに利用しているインターネット環境やPC、スマホなどを活用できるため導入コストは安価です。しかし、PCやなど小さなモニターを通して会議をするため少人数での利用が基本となります。

 

会議に参加する人数

会議に参加できる人数は、テレビ会議システムは対応人数の幅が広く、Web会議システムは少人数となっています。

会議室の広さにもよりますが、テレビ会議システムは少人数から大人数まで対応可能です。感度のよいマイクと、専用ハードウェアで高い音響処理技術のあるテレビ会議システムなら、大人数でもストレスなく会議ができるでしょう。Web会議システムの場合は、自分の机PCやスマホなどを利用して会議を行うため、大人数での会議には向きません。

 

会議の場所

テレビ会議システムで会議をする場合、専用機器設備のある会議室を利用する必要があります。

これに対し、Web会議は自分の机などでも会議ができます。テレビ会議システムは、会議の参加者が複数の拠点にいる場合、拠点ごとに専用設備のある会議室を予約しなければなりません。場所だけでなく時間の制限が発生する可能性もあります。Web会議システムは場所の自由度が高いため、自分の机だけでなくミーティングスペースや外出先などでも会議ができます。

 

機器

会議システムに利用する機器を比べてみましょう。

テレビ会議では専用端末が必要であり、会議をする相手側にも同様の機器が必要です。これに対してWeb会議システムは、PCさえあれば使用できるケースが多く、汎用性があるといえます。Web会議ではスマホやタブレットなども利用できますし、ワンタイムの招待機能などを利用すれば、社内外問わず会議ができます。そのため、Web会議システムはテレビ会議システムに比べて手軽に導入できるといえます。しかし、通信の安定性はテレビ会議のほうが高いです。

 

参考:おすすめのテレビ会議システム5選 | 選び方まで徹底解説!

 

8.まとめ

テレビ会議システムとWeb会議システムについて解説しました。

それぞれの特徴を比較したうえで自社に合った会議システムを選択するようにしてください。どちらにしたらよいか迷ったら、ツールの提供会社にまず相談してみることをおすすめします。20年に及ぶ老舗の実績を持つNTTビズリンクは、品質の高さはもちろん、無料サービスにはない徹底したサポートが強みです。ぜひ一度、ご相談ください。

 

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20年の実績を誇る映像コミュニケーションが、NTTビズリンクのビジュアルコミュニケーションソリューションです。

下記一つでもあてはまるお客さまには、NTTビズリンクのサービスが最適です。

✅会議室だけでなく、自席や外出先などあらゆる場所で利用したい

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✅プライベートクラウド型で、個社要望にも応えてほしい

✅社内稼動は逼迫。ヘルプデスクに全利用者の問い合わせを受けて欲しい

 

 

 

この記事の執筆監修者情報

監修者:エヌ・ティ・ティ・ビズリンク株式会社

NTTビズリンクは、企業向けデータセンターサービスを提供する会社として2001年7月にスタートしました。

その後テレビ会議多地点接続サービス事業等の統合により、お客様のクラウド・アウトソーシングニーズに応える為に、統合的なICTアウトソーシングビジネスを展開してまいりました。

現在、設立以来培ってきたデータセンターサービスとテレビ会議サービスの運用力を強みとして、Communication&Collaboration SolutionsとData Center Integrated Solutionsという新たな事業領域のビジネスを展開しています。

 

所在地:〒112-0002

東京都文京区小石川1丁目4番1号 住友不動産後楽園ビル

会社概要:https://www.nttbiz.com/company/outline/

 

 

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