少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少により、人的リソースの効率的な活用と業務の効率化を課題とする企業は少なくありません。近年、その課題の解決手段の一つとして「スマートグラス」が注目されています。
スマートグラスとは、メガネ型のウェアラブルデバイス(体の一部に装着できる電子機器)のことで、ハンズフリーで音声や映像、デジタル情報を視聴できるのが特徴です。また、実際見ているものに情報を重ねて表示したり、遠隔地と音声・映像の送受信をしたりすることもできます。
しかし、「スマートグラスが実際の業務でどのように役立つのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで本コラムでは、スマートグラスを導入しない場合に起こりうる問題と、導入するメリットについて解説していきます。
目次
1. スマートグラスを導入しないことで起こり得る問題とは
2.スマートグラスを導入するメリットとは
3.スマートグラスの導入・サポートはNTTビズリンクにご相談を
1.スマートグラスを導入しないことで起こり得る問題とは
作業時間や作業品質にばらつきが出る
熟練者から若手・新人まで、従業員の持っているスキルはさまざまです。そのため同じ作業であっても、かかる時間や質は異なります。
この問題を回避するためには、企業は人材育成に力を入れる必要がありますが、知識や技術の習得は一朝一夕にできることではなく、ある程度の時間を要します。
作業中にタブレットなどでの確認の必要が生じる
作業中にマニュアルなどを確認する場合、その都度、作業の手を止めスマートフォンやタブレットなどの操作をしなくてはいけません。また、管理者などに現場や作業の状況を伝達したり、指示を受けたりする際にも、作業を一時中断する必要があります。
そして、音声のみのやり取りでは、内容理解に時間がかかってしまったり、齟齬が生じてしまったりするケースが少なくありません。映像の通信であっても通信機器を片手に持ちながらの作業では、どうしても作業効率が落ちてしまいます。
2.スマートグラスを導入するメリットとは
このような従業員による作業時間・作業品質のばらつきや、作業中断による非効率性といった問題は、スマートグラスの導入によって解決を図ることができます。
映像+音声支援でコミュニケーションミスを防止
前述のように、音声のみやテキスト形式での伝達には、齟齬が生じやすいという問題があります。誤判断や勘違いで作業ミスやさらに悪い事態(二次被害)が起こってしまうケースも考えられます。
一方、スマートグラスを利用した場合、音声と映像の両方で伝達することができるため、齟齬が生じにくくなります。またその映像は現場作業者の目線映像であるため、遠隔にいる管理者などは的確な状況確認や判断をすることができるのです。的確な指示・支援により、作業者のスムーズな作業や均一な作業品質を可能にします。
ハンズフリーでの作業が可能になる
スマートフォンやタブレットなど、手に持って使用する通信機器を使用して作業する場合、作業の手を止める必要があります。また、通信機器を操作しながら作業を行うことは容易ではありません。
一方、スマートグラスを使用した場合、ハンズフリーでの作業が可能になります。手を止めることなく、スマートグラスの画面に映し出される映像を確認しながら作業を行えるのです。そのため作業者はストレスフリーで作業ができ、作業時間の削減・作業効率の向上にもつながります。
3.スマートグラスの導入・サポートはNTTビズリンクにご相談を
ここまで、スマートグラスを導入しないことにより起こり得る問題と、導入するメリットについて解説してきました。
昨今5Gの整備などにより、ますます通信の高速化や大容量化が進んでおり、スマートグラスの活躍の場はさらに広がると考えられています。それに伴い、スマートグラスにおいても、各社から続々とより高性能な機種が発表・発売されており、その市場は今後、一層拡大していくことが予想されます。
このように急拡大していくスマートグラス市場の中で、自社の課題解消に最適なデバイスを選定することは、より困難になっていくでしょう。
そこでスマートグラス導入の際には、自社の課題に合った提案を受けることができ、導入から運用まで幅広くサポートしてもらえるベンダーをパートナーにすることがおすすめです。
NTTビズリンクでは、現場のさまざまな課題を映像コミュニケーションで解決する「スマートグラスソリューション」をご提供しています。
映像コミュニケーション分野における20年の実績から、デバイスの提供はもちろん、ネットワークの環境構築や運用支援も含め、お客さまの課題解決をトータルでサポートさせていただきます。
ぜひ一度、お気軽にご相談ください。
この記事の執筆監修者情報
監修者:エヌ・ティ・ティ・ビズリンク株式会社
NTTビズリンクは、企業向けデータセンターサービスを提供する会社として2001年7月にスタートしました。
その後テレビ会議多地点接続サービス事業などの統合により、お客さまのクラウド・アウトソーシングニーズに応える為に、統合的なICTアウトソーシングビジネスを展開してまいりました。 現在、設立以来培ってきたデータセンターサービスとテレビ会議サービスの運用力を強みとして展開している、Communication&Collaboration Solutionsという新たな事業領域の1つとして、「スマートグラスソリューションサービス」をご提供しております。
所在地:〒112-0002
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