可燃物と着火源の存在によって起こる爆発や火災。可燃性のガスや蒸気、粉じんが存在する工場などでは、爆発のおそれから一般的な電気機器の使用はできません。危険な箇所で電気機器を使用するためには防爆対策をする必要があり、防爆仕様のものを使用しなければいけません。
一方、遠隔支援やハンズフリーでの作業が可能なことから近年注目を集めているスマートグラスの中には、防爆機能のついた機種が登場しています。このような機能がついたスマートグラスを活用することで、危険な箇所でも作業効率化が可能です。
そこで本コラムでは、日本の防爆規格について解説するとともに、スマートグラスのおすすめ機種を紹介していきます。
目次
1. 防爆エリアでスマートグラスを使う際に必要な規格とは
2.防爆エリアで使う際におすすめのスマートグラス
3.危険個所でも活躍する「スマートグラス」
1.防爆エリアでスマートグラスを使う際に必要な規格とは
2.防爆エリアで使う際におすすめのスマートグラス
Realwear社 HMT-1Z1の特長
防爆エリアを始めとした過酷な環境での作業には、Realwear社の「HMT-1Z1」がおすすめです。
防爆機能としては「爆発性雰囲気がしばしば生成する可能性のある箇所」であるゾーン1の認証済みで、特に石油・ガス・化学産業に適応した上位機種となっています。そのほかにも、‐20℃~50℃の環境下での使用が可能で、2mの落下に耐える耐衝撃性、高い防水・防塵性(IP66※)があり、非常に堅牢なデバイスです。
また、すべての操作を音声でコントロールできるため、完全ハンズフリーでの作業が可能です。カメラ画質も1600万画素と非常に鮮明で、バッテリーも通常使用の場合フルシフト(8~10時間)で運用できます。
このように「HMT-1Z1」は多くの特長を持ち、さまざまな環境下で高いパフォーマンスを発揮することができます。
※IP66:国際電気標準会議(IEC)および日本工業規格(JIS)で定められた電気機器内への異物の侵入に対する保護等級の1つで、粉塵が内部に入らない防塵性と、あらゆる方向からの噴流から保護できる防水性を指す。
3.危険個所でも活躍する「スマートグラス」
このコラムでは、日本の防爆規格の解説とスマートグラスのおすすめ機種をご紹介しました。スマートグラスは、爆発のおそれがある場所を始め、高所、高温な場所、寒冷地、砂漠地帯などといったさまざまな過酷な場所でも使用でき、業務の効率化や生産性の向上に寄与しています。
一方で、作業環境や業務課題などの条件によって適するスマートグラスは異なることから、数ある種類の中から最適なスマートグラスを選定することは容易ではありません。そのため、導入にあたっては選定から運用まで幅広くサポートしてもらえるベンダーに相談することがおすすめです。
※記載された会社名・商品名・製品名は、各社の登録商標または商標です。
NTTビズリンクでは、防爆機能搭載のスマートグラスも含め、さまざまな製品の中からお客さまに合わせたデバイスをご提案・ご支援する「ビデオオンサイトソリューション」をご提供しています。
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