第1回ではオンライン記者会見について、感染症対策やコスト削減といったメリットがある一方、「音声が聞こえない」「映像が途切れる」といった、音声・映像やオンライン特有のトラブルが生じるおそれもあり、注意が必要であることをお伝えしました。
オンライン記者会見を実施するにあたっては、こうした音声・映像に関する注意に加えて、意識しておくべきポイントが複数あります。
そこで第2回目となる本コラムでは、オンライン記者会見で記者の満足度を高めるためのポイントを5つピックアップし、解説していきます。
目次
1.記者の満足度を高めるオンライン記者会見のポイント
2.オンライン記者会見では、配信上のトラブルを想定しておくことが重要
3.映像配信の専門業者のサポートを受けることで、トラブル未然防止につながる
1.記者の満足度を高めるオンライン記者会見のポイント
記者の満足度が高い記者会見を行うためのポイントは、大きく次の2つに分類できます。
・記者会見の実施方法(オンラインかどうか)に関わらず押さえておきたいポイント
・オンライン記者会見ならではの押さえておきたいポイント
はじめに、「記者会見の実施方法に関わらず押さえておきたいポイント」を3つ解説していきます。
ポイント1 14時までに開催する
新聞やWebメディアの記者の場合、午前中を中心に取材を行い、午後は取材内容を基に記事を作成するといったルーティーンが一般的です。こうした事情から、例えば夕方の時間帯に記者会見を行った場合、自社の発表に関する記事が翌日以降の掲載となってしまうおそれがあります。
そのため記者会見は、可能な限り午前中に、遅くとも14時までには行うようにすることがポイントです。
ポイント2 正時(00分)に始め、50分に終わる
記者会見の多くは、10:00〜、12:00〜といったように、正時にスタートするようスケジュールされています。こうした中、自社の記者会見を、例えば10:30スタートにしてしまうと、他社の会見スケジュールとの兼ね合いから、記者が参加できない可能性があります。
そのため、開始時刻については商習慣に合わせる形で、正時にスタートすることをおすすめします。合わせて、終了時刻についても、記者が次の記者会見等に余裕を持って参加できるよう、50分までにスケジュールとしておきましょう。(例)10:00〜10:50
ポイント3 登壇者や製品の画像を提供する
記者会見において、記者やカメラマンは、会見の様子を撮影し、その画像を記事に使用しています。一方で、照明との兼ね合いや機材トラブルなどにより、うまく撮影ができないといったケースも珍しくありません。
こうしたケースにおいても、記事上に自社の製品・サービスを適切に掲載してもらえるよう、主催企業側で事前に登壇者や製品などのさまざまなアングルの画像を用意し、データとして提供することがポイントです。
2.オンライン記者会見では、配信上のトラブルを想定しておくことが重要
ここからは、「オンライン記者会見ならではの押さえておきたいポイント」を2つ解説していきます。
ポイント4 記者会見の録画データを公開する
オンライン記者会見では、通信トラブルなどが原因となって、音声や映像が途中で停止してしまうようなケースも想定されます。そのため、会見後には、記者会見の録画データを自社サイトなどで公開したり、会見に参加した記者に送付したりするなどの対応をしておくことがおすすめです。
こうした対応により、万が一の際に記者が会見の内容を確認できるほか、当日参加できなかった記者にも会見を視聴してもらうことができます。
ポイント5 通信の安定性や音声・映像の品質が高い映像配信サービスを利用する
オンライン記者会見では、ZoomやMicrosoft Teams、Google MeetなどのWeb会議ツールが活用されるケースも少なくありません。Web会議ツールは、日常で利用している人も多く、馴染みがあり操作しやすいという点がメリットと言えます。
一方で、Web会議ツールを活用した場合、「通信が不安定で、音声が聞き取れない」「映像がカクカクする・途切る」といったトラブルに対して、サポート窓口が限られていることなどから、「トラブル発生時にすぐにサポートが受けられない」「日本語に対応していない」といったケースも見受けられます。
特に、オンライン記者会見のような社外向けに発信するイベントにおいては、トラブルに備えて対策を講じつつ、万が一の際には速やかに代替方法に切り替えられるような体制を整えておく必要があります。
そこで、オンライン記者会見においては、映像配信の専門業者が提供する「イベント配信専門のプラットフォーム」を利用することがおすすめです。こうしたサービスは、通信の安定性や音声・映像の品質が高く、万が一の際のサポート体制も充実しているため、トラブルを回避しつつ、オンライン記者会見をスムーズに実施することができます。
3.映像配信の専門業者のサポートを受けることで、トラブル未然防止につながる
オンライン記者会見は社外に向けた情報発信の場であることから、進行上のトラブルは企業イメージの低下に直結します。
そのため、ここまで解説した5つのポイントを押さえつつ、記者の満足度の高いオンライン記者会見を継続することが重要です。
前述したように 、「イベント配信専門のプラットフォーム」を取り扱う専門業者をパートナーにしておきたいところです。こうすることで、現場のトラブルを回避しつつ、万が一の際には迅速なサポートを受けることができます。
さらに業者によっては、自社の実施環境に合わせた最適な機材やサービスの選定・手配、会見の進行表の作成など、オンライン記者会見の運営・進行をトータルでサポートしてもらうことも可能です。
※記載の会社名・商品名等は各社の商標又は登録商標です。
NTTビズリンクでは、遠隔地を高品質・高画質でつなぐ「マネージド映像イベントソリューション」をご提供しています。 社内表彰式をはじめとするさまざまな映像イベントのサポート実績によるノウハウを活かし、お客さまのご利用用途やご要望をもとに、最適な実施方法をご提案いたします。
イベントの企画から準備、当日のオペレーションまで熟練スタッフがワンストップでサポートいたしますので、株主総会や決算発表、各種説明会、講演、学会などのオンライン実施を検討・予定されている企業・団体様は、お気軽にご相談ください。
また、ビジネスユースのオンラインイベント実施にお役立ていただける資料もご用意しております。ぜひご一読ください。
この記事の執筆監修者情報
監修者:エヌ・ティ・ティ・ビズリンク株式会社
NTTビズリンクは、企業向けデータセンターサービスを提供する会社として2001年7月にスタートしました。
その後テレビ会議多地点接続サービス事業などの統合により、お客さまのクラウド・アウトソーシングニーズに応える為に、統合的なICTアウトソーシングビジネスを展開してまいりました。 現在、設立以来培ってきたデータセンターサービスとテレビ会議サービスの運用力を強みとして展開している、Communication&Collaboration Solutionsという新たな事業領域の1つとして、「映像イベント&配信ソリューション」をご提供しております。
所在地:〒112-0002
東京都文京区小石川1丁目4番1号 住友不動産後楽園ビル