このところ、ライフスタイルの多様化や新型コロナウイルスの感染拡大などの要因により、企業へのリモートワークの普及が急速に進んでいます。
一方で、リモートワーク環境下では、従来よりも社内コミュニケーションが減少し、「やり取りの齟齬によるミスが増え、生産性が低下している」といった問題が生じているケースが見受けられます。
最近では、こうした問題を解消するための社内コミュニケーションの場として、オンライン社内コンテストが注目されています。
そこで本コラムでは、オンライン社内コンテストについて、「実施するメリット」や「必要な準備」、「成功に向けた運営・進行におけるポイント」の3回に分けて解説します。今回(第1回目)は、オンライン社内コンテストを実施するメリットについて、詳しく解説していきます。
1.社内コンテストとは?
社内コンテストとは、決められたテーマを基に従業員がアイデアやスキルなどを競うイベントです。営業職であれば「接客」、システムエンジニアであれば「プログラミング」、ドライバーであれば「運転」といったように、その企業における実務に関連するテーマで実施されるケースが多く見られます。
一方で、実務に直結したテーマの場合、人事評価にそのまま影響するといったイメージから、従業員に敬遠されてしまったり、参加者が限定されてしまったりするおそれがあります。
そこで例えば、「社内の業務効率化案」、「SDGs(※)への取り組み案」といったように、実務に直結しないテーマについても取り扱うことで、所属や役職に関係なく、より多くの従業員が参加できるようになります。
【実務に直結しにくい社内コンテストの一例】
・社内の業務効率化アイデアコンテスト
・新規事業アイデアコンテスト
・新サービスのロゴデザインコンテスト
(※)Sustainable Development Goalsの略称。17の世界的目標、169の達成基準、232の指標からなる持続可能な開発のための国際的な開発目標。
2.社内コンテストを行うメリット
実務に直結するテーマを基に社内コンテストを開催することで、企業には従業員の知識やスキルの向上、既存サービスの品質の向上、新しいアイデアの創出といった効果があります。
一方で、実務に直結しないテーマであっても、社内コンテストの開催には多くのメリットがあります。
メリット1:従業員の企業理念・ミッションの理解や浸透
コンテストのテーマを通して、企業は従業員に対し、企業理念やミッション・ビジョンなどを改めて伝えることができます。それによって、従業員の一体感が高まり、組織の強化につながります。
メリット2:社内コミュニケーションの活性化
コンテストを部門や部署といったチームで参加する形式にすることで、チーム内のコミュニケーションが活発化し、より連帯感のある組織づくりが期待できます。
メリット3:従業員のモチベーションの向上
知識やスキルを競うコンテストの実施においては、従業員の自己研鑽を促し、モチベーションを向上させるといった効果も見込めます。
3.オンライン開催にすることで、リモートワークへの対応が可能に
このように、社内コンテストを行うことでさまざまなメリットが見込めます。しかし、昨今の新型コロナウイルスの感染症拡大や、それに伴うリモートワークの推進により、従来のように、多くの従業員を一つの会場に集める形で社内コンテストを開催することは難しくなっています。
そこで、ZoomやMicrosoft TeamsといったWeb会議ツールなどを利用して、オンラインで社内コンテストを開催ケースが増えつつあります。社内コンテストをオンライン化することで、新型コロナウイルス感染症拡大のリスクを低減しつつ、会場費などのコストを削減することができます。
一方で従来、従業員が一堂に集まる形で社内コンテストを行ってきた企業からは、オンライン社内コンテストについて「盛り上がりに欠けるのでは?」「従業員の参加率が低下してしまいそうだ」と懸念する声も少なくありません。
確かに、ただWeb会議ツールを活用して社内コンテストをオンライン化しただけでは、こうした懸念は現実のものとなってしまうでしょう。この懸念を払拭するためには、演出上の工夫が不可欠です。
例えば、音響や照明の工夫によって特別感を出すことができれば、受賞者のモチベーション向上につながります。加えて、カメラワークの工夫があれば、オンライン社内コンテストを視聴する従業員の満足度も高まり、視聴中の離脱を防ぐ効果も期待できます。
4.イベント運営・映像配信の専門業者に任せることで、効果的な演出ができる
このように、オンライン社内コンテストを成功させるためには、音響や照明、カメラワークなどによる演出と、それを可能にする専門機材、そして操作技術が求められます。ただし、そうしたノウハウを社内に保有しているという企業は多くないでしょう。
こうした場合には、オンライン社内イベントの開催について、イベント運営や映像配信の専門業者に相談してみることをおすすめします。
専門業者をパートナーにすることで、専門的な機材の取り扱いや操作、効果的な演出のアドバイスやサポートが受けられます。加えて、会場や機材、備品の選定・手配、トラブルを想定した未然防止策の構築、万が一のトラブル発生時のサポート対応、コンテスト当日のオペレーションなど、オンライン社内コンテストの運営をトータルでアウトソーシングすることができます。
※記載の会社名・商品名等は各社の商標又は登録商標です。
NTTビズリンクでは、遠隔地を高品質・高画質でつなぐ「マネージド映像イベントソリューション」をご提供しています。 社内表彰式をはじめとするさまざまな映像イベントのサポート実績によるノウハウを活かし、お客さまのご利用用途やご要望をもとに、最適な実施方法をご提案いたします。
イベントの企画から準備、当日のオペレーションまで熟練スタッフがワンストップでサポートいたしますので、株主総会や決算発表、各種説明会、講演、学会などのオンライン実施を検討・予定されている企業・団体様は、お気軽にご相談ください。
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この記事の執筆監修者情報
監修者:エヌ・ティ・ティ・ビズリンク株式会社
NTTビズリンクは、企業向けデータセンターサービスを提供する会社として2001年7月にスタートしました。
その後テレビ会議多地点接続サービス事業などの統合により、お客さまのクラウド・アウトソーシングニーズに応える為に、統合的なICTアウトソーシングビジネスを展開してまいりました。 現在、設立以来培ってきたデータセンターサービスとテレビ会議サービスの運用力を強みとして展開している、Communication&Collaboration Solutionsという新たな事業領域の1つとして、「映像イベント&配信ソリューション」をご提供しております。
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