新型コロナ禍におけるリモートワーク対応のため、テレビ会議システムやWeb会議システムを導入する企業が増えています。
そうした映像コミュニケーションツールの中でも、大規模な企業を中心として以前より幅広く導入され、愛され続けている存在が、Poly(旧:ポリコム)のテレビ会議システムです。リモートワークが浸透したことによって、そんなPolyに改めて注目が集まっています。
そこで、本コラムではPolyのテレビ会議システムについて、その特長と連携可能なサービスを解説していきます。
目次
1. Poly(旧:ポリコム)のテレビ会議システムの特長
2. Poly(旧:ポリコム)のテレビ会議と連携できるサービス
3.映像コミュニケーションツールの選定時のポイントは「連携」
1.Poly(旧:ポリコム)のテレビ会議システムの特長
Polyは、1990年にアメリカで創業した映像・音声・データ会議システムの総合メーカーです。1998年にテレビ会議システムを販売開始し、当時はPolycom(ポリコム)の名で世界的なマーケットシェアを確立しました。
2018年にPlantronicsの傘下に入り、翌年にPolycomからPolyへと改称してさらなる発展を続けています。そんなPolyのテレビ会議システムには、次のような特長が挙げられます。
フルHD1080p映像を最大60フレームで提供
Polyのテレビ会議システムは機器本体をはじめマイクやリモコン、カメラなどさまざまな製品で構成されており、現行機種のほとんどはフルHD1080pに対応しています。
そのため、大画面のモニターでのテレビ会議でも、高精細な映像のやり取りが可能です。これによって接続先の表情が読み取りやすくなるため、コミュニケーションしやすく、スムーズで臨場感の高い会議進行が期待できます。
さらに上位モデルとして、4Kに対応している機種もリリースされています。
広帯域の22kHz高音質を実現
会話では、声の聞こえ方がわずかに違うだけで、同じ表現でも異なるニュアンスに捉えられてしまうケースもあるため、画質と同様に音質も会議上のコミュニケーションをスムーズにする重要な要素の一つです。
その点、Polyの優れた音質は数あるテレビ会議システムの中でも「音声と言えばPoly」といった表現をされるほど定評があり、広帯域22kHzのステレオ音声対応による臨場感のある音声再現を可能にしています。
また、独自の音声処理技術によって、ノイズに邪魔されないクリアなやり取りが可能な点も、Polyの特長です。通常は感度の高いマイクを使用すると空調や機器の動作音など多くのノイズも拾ってしまうリスクが高くなりますが、Polyのテレビ会議システムは高度な音声処理技術によってノイズの原因に合った方法で除去してくれるため、室内環境や機器(マイクやスピーカーなど)の性能に音質が左右されることがありません。
シンプルなデザインで使いやすいインターフェイス
どれだけ高性能な製品であっても、利用者側がそれを使いこなせなければ性能を最大限に発揮することはできません。特に、コロナ禍をきっかけとしたスピード重視のシステム導入においては、研修や利活用セミナーの時間を十分に確保できないことから、従業員が操作に習熟するのに多くの時間を要するケースがあります。
一方、Polyのテレビ会議システムはシンプルなデザインで使いやすいインターフェイスを採用しているため、従業員が短期間で難なく操作できるようになります。具体的には、リモコンでの操作はもちろん、オプション機器の導入によりタッチパネルでの操作ができる点が特長で、映像コミュニケーションツールを利用するのが初めての方でもすぐに操作に慣れることができる仕様です。
そのため二次的なメリットとして、映像コミュニケーションツールの導入における研修・教育コストの削減も期待できるでしょう。
2.Poly(旧:ポリコム)のテレビ会議と連携できるサービス
このように、Polyは初めて導入する企業でも安心して使いやすく、高性能なテレビ会議システムです。また、他社サービスとの親和性の高さもPolyが持つ特長の一つです。
一般的に、既に何らかのWeb会議システムを導入している場合は、2種類以上の映像コミュニケーションツールが社内に混在してしまうことで、やり取りがスムーズにできなくなる可能性が考えられます。
その点、Polyは他社の映像コミュニケーションツールとも連携することができるため、条件次第では、こうしたトラブルを未然に防ぐことも可能です。
具体的には、次のような映像コミュニケーションツールと連携することができます。
Microsoft Teams
Microsoft Teamsは、チャット機能や通話機能、ファイル共有機能などを搭載するコミュニケーションツールです。これらの機能に加えて、Web会議機能も搭載しています。
Web会議機能では、テキストチャットや録画ができることはもちろん、権限を付与することで相手先のパソコンを操作できるようになることが特長です。これにより、会議や打ち合わせでこまかな指示や情報の共有ができるだけでなく、端末の不具合対応などにも活用することができます。
Zoom
Zoomは、チャット機能や録画機能、コラボレーションツールによる画面共有機能などを搭載するWeb会議システムです。各OSのメール機能とカレンダー機能を手軽に連携することができ、カレンダーの予定から直接Zoomで会議を主催したり参加したりすることも可能です。
Web会議機能は無料版で最大100人、有料版で最大1,000人の参加が可能となっており、画面には最大49人分のカメラ映像を表示できるため、セミナーや会社説明会などのイベント利用に適しています。
BlueJeans
Blue Jeansはパソコンやタブレット、スマートフォンの他にテレビ会議システムや音声会議システムとの連携が可能なWeb会議システムです。専用アプリを各端末にダウンロードするほか、Webブラウザーでの使用もできるため、初めてBlueJeansを利用する方も面倒な設定や操作の必要なく手軽に会議へ参加できます。
外部カレンダーとの連携やチャット機能、録画機能など、Web会議システムとしての機能はひととおり揃っており、更にはSNSとの連携も可能です。有料版のみの提供ですが、事前に使用感を確認できるフリートライアル制度が用意されています。
SMART
弊社が提供するSMARTは、Polyをはじめとするテレビ会議システムはもちろん、Microsoft TeamsやCisco Webex Teams™などのWeb会議システムからも利用できるクラウド型の映像コミュニケーションサービスです。テレビ会議システムのほか、パソコンやタブレット・スマートフォンなどの各端末で会議に参加することもできます。IP-VPNなどでの安定した閉域網接続に対応しているため、機密情報を扱うような幹部同士の重要な会議にも安心してご利用いただけます。
予算と用途に合わせてさまざまなオプションを組み合わせできるメリットがあり、他社サービスとの高い親和性で「既存のシステムやサービスを無駄にすることなく新しい機能を導入できる」と大変好評をいただいております。
また、専用のヘルプデスクでは、契約担当者だけでなく、すべての利用者からのお問い合わせに対応しているため、社内の情報システム担当者の業務を圧迫することもありません。
3.映像コミュニケーションツールの選定時のポイントは「連携」
ここまで、Polyの特長と連携可能な各サービスの主な機能について解説してきました。
前述した通り、複数の映像コミュニケーションツールが社内に混在してしまうと、会議のたびに目的に合ったものを選んで参加者を招待する手間や「どのツールを使うのか」といったやり取りが発生するため、効率的とは言えません。
そのため、Polyに限らず、自社に導入する映像コミュニケーションツールを選定する際には「他のツールと連携できるか」を確認することが重要です。
※本記事に記載の商品名、サービス名は各社の登録商標または商標です。
NTTビズリンクでは、テレビ会議システムとWeb会議システムをミックスして利用可能な企業向け映像コミュニケーションサービスを提供しています。
「高品質で安定したテレビ会議システムの導入を検討している」「社内に混在した映像コミュニケーションツールによる、やり取りの手間を効率化したい」といった課題を抱えている方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
また、Polyテレビ会議システム導入に関するご相談も受け付けております。ぜひお問い合わせください。
この記事の執筆監修者情報
監修者:エヌ・ティ・ティ・ビズリンク株式会社
NTTビズリンクは、企業向けデータセンターサービスを提供する会社として2001年7月にスタートしました。
その後テレビ会議多地点接続サービス事業などの統合により、お客さまのクラウド・アウトソーシングニーズに応える為に、統合的なICTアウトソーシングビジネスを展開してまいりました。 現在、設立以来培ってきたデータセンターサービスとテレビ会議サービスの運用力を強みとして展開している、Communication&Collaboration Solutionsという新たな事業領域の1つとして、「スマートグラスソリューションサービス」をご提供しております。
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