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遠隔臨場で活躍するメガネ型ウェアラブルデバイス「スマートグラス」

少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少や働き方改革の推進、新型コロナウィルス拡大の影響によって、労働者不足、技術継承・人材育成、業務効率化などといった課題を持つ企業が増えつつあります。

 

そのような中で、建設業界では、20203月に国土交通省より発表された「建設現場の遠隔臨場に関する試行要領(案)(機械工事編)※」によって「遠隔臨場」への関心が高まっています。これにより、同省は、受注者における「段階確認に伴う手待ち時間の削減や確認書類の簡素化」と、発注者(監督員)における「現場臨場の削減による効率的な時間の活用」を目指しており、さまざまな現場で遠隔臨場が導入・試行されています。

 

そこで本記事では、建設現場で進みつつある「遠隔臨場」について、その概要や導入背景とともに、そのメリットや課題を解説していきます。

 

※出典:令和2年度における遠隔臨場の試行について(国土交通省関東地方整備局)

https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000798642.pdf

1.建設現場で進められる「遠隔臨場」とは?

遠隔臨場とは、発注者の監督従業員による現場立会いのもとでの臨場確認に代わり、現場に行かずに遠隔から臨場確認を行うことです。

 

これにあたり受注者の現場従業員は、ネットワークカメラやウェアラブルカメラなどを設置・装着して現場作業を撮影し、その映像を発注者の監督従業員がオフィスなどの遠隔地から確認します。その結果、発注者側が現場に直接立ち会わずとも、遠隔で「段階確認」「材料確認」「立会」することができるようになります。

 

「遠隔臨場」に注目が集まる理由

このような「遠隔臨場」に注目が集まる背景としては、段階や材料確認などの作業工程において、監督従業員が毎回遠隔にある現場に赴いて確認を行う必要があり、それが業務を圧迫している原因の1つとなっているためです。

 

特に、1人の従業員が複数の現場を担当している場合や、従業員数が限られている小規模事業者の場合は、臨場確認にかかる時間やコストの負担は決して小さくありません。そのほかにも、臨場確認の日程調整も容易ではなく、また、監督従業員の確認が終わるまで作業を行うことができないため、現場作業のスケジュールにも影響を及ぼします。

 

このような背景から、「遠隔臨場」は現場での立会いの負担を解決する方法の1つとして注目されています。

2.「遠隔臨場」のメリット・課題

前述したように、さまざまな課題を解決する手段として注目されている「遠隔臨場」ですが、メリットとしては主に、移動時間や待ち時間に伴う時間・コストの削減、若手従業員の支援・育成、臨場の機会が増えることによる安全性の向上、人手不足の解消などが挙げられます。

 

現場移動の必要がなくなることで、監督従業員は移動にかかる時間を他の業務に充てることができ、業務効率化につながります。企業としてもコストの削減や生産性の向上につながるため、そのメリットは大きいといえるでしょう。

 

また、移動時間の削減で浮いた時間を現場確認や支援に充てることができるため、安全確認の機会が増え、現場とのコミュニケーション頻度も高くなります。その結果、現場の安全性向上や現場従業員の負担軽減も期待できます。そのほかにも、作業映像を記録しておくことで、作業のマニュアル化や、育成ツールとしても活用することができるようになります。

 

一方で課題としては、ネットワークカメラやウェアラブルカメラなどの機器導入・通信環境整備に伴うコスト負担や、それらの操作を従業員に落とし込むためのマニュアル作成や研修の必要性などが挙げられます。

 

そこで、補助金や助成金が活用できるか確認することや、機器操作におけるサポートの充実や通信環境の相談ができるベンダーをパートナーにすることをおすすめします。

3.遠隔臨場で活躍するメガネ型ウェアラブルデバイス「スマートグラス」

ここまで、建設現場で進む「遠隔臨場」について、その概要からメリット・課題まで解説してきました。2020年より本格的に試行が始まった遠隔臨場は、その有用性から今後ますます拡大していくことが予想されます。

 

そして、その遠隔臨場に必要なものの1つがカメラ機能のついたデバイスです。こうしたデバイスには、据え置き設置型からウェアラブル型まで、さまざまな種類が存在します。その中でも特に注目を集めているのがウェアラブルデバイスの「スマートグラス」です。メガネ型であるため、装着者の目線映像をリアルタイムで遠隔にいる監督者に提供できることが大きな特長となっています。

 

そしてスマートグラスは近年、装着性が高く、より小型で高性能なものが続々と各社からリリースされており、5Gなどの高度な通信環境の整備も相まって、建設現場を始めとするさまざまなビジネスシーンでの活用が進んでいます。

 

しかし、スマートグラスにも多彩な機能・種類が存在するため、自社の業務環境や課題に合ったものを選定することは容易ではありません。また、導入して終わりではなく、運用していく上で起こった問題などを相談できる環境も必要となります。そのため、導入から運用まで幅広いサポートが可能なベンダーに相談することが重要です。

NTTビズリンクでは、「遠隔臨場」に適したソリューションを提案・支援する「スマートグラスソリューション」をご提供しています。

 

映像コミュニケーション分野における20年の実績から、デバイスの提供はもちろん、ネットワークの環境構築や運用支援も含め、お客さまの課題解決をトータルでサポートさせていただきます。

 

建設現場での業務効率化に課題を感じている方は、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

この記事の執筆監修者情報

監修者:エヌ・ティ・ティ・ビズリンク株式会社

NTTビズリンクは、企業向けデータセンターサービスを提供する会社として2001年7月にスタートしました。

その後テレビ会議多地点接続サービス事業などの統合により、お客さまのクラウド・アウトソーシングニーズに応える為に、統合的なICTアウトソーシングビジネスを展開してまいりました。 現在、設立以来培ってきたデータセンターサービスとテレビ会議サービスの運用力を強みとして展開している、Communication&Collaboration Solutionsという新たな事業領域の1つとして、「スマートグラスソリューションサービス」をご提供しております。

所在地:〒112-0002

東京都文京区小石川1丁目4番1号 住友不動産後楽園ビル

会社概要:https://www.nttbiz.com/company/outline/

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