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スマートグラスを防爆エリアで使う前に見たい日本の防爆規格とおすすめの機種をご紹介

可燃物と着火源の存在によって起こる爆発や火災。可燃性のガスや蒸気、粉じんが存在する工場などでは、爆発のおそれから一般的な電気機器の使用はできません。危険な箇所で電気機器を使用するためには防爆対策をする必要があり、防爆仕様のものを使用しなければいけません。

 

一方、遠隔支援やハンズフリーでの作業が可能なことから近年注目を集めているスマートグラスの中には、防爆機能のついた機種が登場しています。このような機能がついたスマートグラスを活用することで、危険な箇所でも作業効率化が可能です。

 

そこで本コラムでは、日本の防爆規格について解説するとともに、スマートグラスのおすすめ機種を紹介していきます。

 

 目次
1. 防爆エリアでスマートグラスを使う際に必要な規格とは
2.防爆エリアで使う際におすすめのスマートグラス
3.危険個所でも活躍する「スマートグラス」

 

1.防爆エリアでスマートグラスを使う際に必要な規格とは

日本の防爆規格・防爆認証試験

日本には防爆規格の指針が存在します。

特別危険箇所

(0種場所、Zone0)

爆発性雰囲気が連続してまたは長時間継続して、または頻繁に存在する箇所
第一類危険箇所

(1種場所、Zone1)

爆発性雰囲気がしばしば生成する可能性のある箇所
第二類危険箇所

(2種場所、Zone2)

爆発性雰囲気を生成するおそれが少ない、または時間が短い箇所

このようなかたちで、爆発性雰囲気の頻度や存在時間で危険場所が3つに分類されています。

 

このような危険箇所で使用する電気機器は、産業安全技術協会(TIIS)を始めとした、国からの認可を受けた機関の「防爆型式検定」をクリアしなければいけません。

 

海外の防爆規格があれば日本でも使えるの?

国際的な防爆規格としては、国際電気標準会議(IEC)が運用し日本を始め欧米諸国やアジア諸国など35ヵ国が加盟(2019年927日時点)している、IEC防爆機器規格適合試験制度(IECEx)があります。

 

このIECの規格や各国・地域の規格を取得した機械であっても、前述した産業安全技術協会など、国から認可を受けた機関の「防爆型式検定」に合格したものでなければ、日本国内で使用することができない仕組みになっています。

2.防爆エリアで使う際におすすめのスマートグラス

Realwear社 HMT-1Z1の特長

防爆エリアを始めとした過酷な環境での作業には、Realwear社の「HMT-1Z1」がおすすめです。

 

防爆機能としては「爆発性雰囲気がしばしば生成する可能性のある箇所」であるゾーン1の認証済みで、特に石油・ガス・化学産業に適応した上位機種となっています。そのほかにも、‐20℃~50℃の環境下での使用が可能で、2mの落下に耐える耐衝撃性、高い防水・防塵性(IP66※)があり、非常に堅牢なデバイスです。

 

また、すべての操作を音声でコントロールできるため、完全ハンズフリーでの作業が可能です。カメラ画質も1600万画素と非常に鮮明で、バッテリーも通常使用の場合フルシフト(810時間)で運用できます。

 

このように「HMT-1Z1」は多くの特長を持ち、さまざまな環境下で高いパフォーマンスを発揮することができます。

 

IP66:国際電気標準会議(IEC)および日本工業規格(JIS)で定められた電気機器内への異物の侵入に対する保護等級の1つで、粉塵が内部に入らない防塵性と、あらゆる方向からの噴流から保護できる防水性を指す。

3.危険個所でも活躍する「スマートグラス」

このコラムでは、日本の防爆規格の解説とスマートグラスのおすすめ機種をご紹介しました。スマートグラスは、爆発のおそれがある場所を始め、高所、高温な場所、寒冷地、砂漠地帯などといったさまざまな過酷な場所でも使用でき、業務の効率化や生産性の向上に寄与しています。

 

一方で、作業環境や業務課題などの条件によって適するスマートグラスは異なることから、数ある種類の中から最適なスマートグラスを選定することは容易ではありません。そのため、導入にあたっては選定から運用まで幅広くサポートしてもらえるベンダーに相談することがおすすめです。

 

※記載された会社名・商品名・製品名は、各社の登録商標または商標です。

NTTビズリンクでは、防爆機能搭載のスマートグラスも含め、さまざまな製品の中からお客さまに合わせたデバイスをご提案・ご支援する「ビデオオンサイトソリューション」をご提供しています。

 

映像コミュニケーション分野における20年の実績から、デバイスの提供はもちろん、ネットワークの環境構築や運用支援も含め、お客さまの課題解決をトータルでサポートさせていただきます。

 

ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

この記事の執筆監修者情報

監修者:エヌ・ティ・ティ・ビズリンク株式会社

NTTビズリンクは、企業向けデータセンターサービスを提供する会社として2001年7月にスタートしました。

その後テレビ会議多地点接続サービス事業などの統合により、お客さまのクラウド・アウトソーシングニーズに応える為に、統合的なICTアウトソーシングビジネスを展開してまいりました。 現在、設立以来培ってきたデータセンターサービスとテレビ会議サービスの運用力を強みとして展開している、Communication&Collaboration Solutionsという新たな事業領域の1つとして、「スマートグラスソリューションサービス」をご提供しております。

所在地:〒112-0002

東京都文京区小石川1丁目4番1号 住友不動産後楽園ビル

会社概要:https://www.nttbiz.com/company/outline/

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