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北日本電線株式会社様(AVATOUR)

間近で見るよりも機械の動きや全体の工程がわかる!

4Kの360°映像の配信を実現する「AVATOUR」が

リアルよりも精細な『バーチャル工場見学』を実現


北日本電線株式会社

電線事業本部 事業企画部 事業戦略グループリーダー 嶋川 良治 様
(写真左から3番目)

電線事業本部 事業企画部 事業戦略グループ 木村 慎 様(写真左から2番目)

電線事業本部 事業企画部 事業戦略グループ 及川 拓真 様(写真一番左)


【事業概要】

北日本電線株式会社は東北電力グループの一員として、電力会社向けの配電線、送電線の製造販売を通じ、快適な暮らしを支えてきました。
「社会の繁栄に貢献する価値の創造」という経営理念のもと、地域や人々をつなぐ企業として新たな価値創造へ積極的に挑戦。
電線付属品や省力化機器の開発、融雪装置、光通信に関わる部品の製造など、電線以外の事業にも力を注いでいます。

現代社会に必要不可欠な電気。その供給を支える電線には、高い品質と安全性が求められます。そのため、製造現場である工場には多くの見学者や立会検査の担当者が訪れますが、危険な箇所に近寄れないほか、俯瞰(ふかん)して工程を見るのは困難でした。コロナ禍で見学が難しい状況も踏まえ、360°映像をリアルタイムで配信できる「AVATOUR」をトライアル導入したのが北日本電線様です。目指す「バーチャル工場見学」だけでなく、幅広い活用法を見つけ出すことができた経緯をご紹介します。


【事例のポイント】

・4Kの360°映像のリアルタイム共有で、現場での目視よりも俯瞰的に機械の動きや工程全体を見渡すことができる

・遠隔で工場の現況が把握できるため、万一の事故発生時に素早い初動対応が可能に

・録画して映像アーカイブとすることで、技術伝承や人財育成にも役立つ

・デバイスの使い方次第で、通常近寄れない領域や高さの映像を配信できるため、品質確認やリモート立会検査でも活用できる

【課題】


●取引先や学校に向けた工場見学が、コロナ禍で実施困難になった

●遠方の取引先が増えたことで、「バーチャル工場見学」のニーズが高まってきた

●電線を巻き取る大きな回転体があるなど、学校向けの見学では安全性の担保が難しく、機械の動きを近くで見ることができない



【効果】


●見たい場所へ自由に視点を移動できるうえ、俯瞰(ふかん)的に製造ラインを見渡すことが可能になり工程の流れが把握しやすくなった

●4K画像の高精細な映像で、安全性確保のため立ち入れないエリアもズームして見られるようになり、現地での目視よりもリッチな見学体験の実現

●リモート立会検査や品質確認での活用など、「現場DX」推進にも役立つ手応えを掴めた


安全かつ非対面でも実現可能な「バーチャル工場見学」への挑戦

●「電線の製造方法」を知るため、工場には取引先が多く訪れる
●コロナ禍で実施が困難になり「バーチャル工場見学」の開催を検討
●危険なため見学できない小中学生にも「工場見学体験」を提供したい


工場は、製造現場であると同時に、第三者が品質の信頼性を確かめる場所でもあります。電気の供給に極めて重要な役割を担う電線も、その1つです。約80年にわたって電線の製造を続け、現在では東北だけでなく全国へ製品を提供する北日本電線様にも、日々多くの見学者が訪れています。電線事業本部 事業企画部 事業戦略グループリーダーの嶋川良治氏は、次のように説明します。
学校の見学も受け入れていますが、メインで訪れるのは取引先のお客さまです。
立会検査も多いですが、製品理解のためいらっしゃる方も少なくありません。
電力会社などの新入社員の方々や、設置工事に携わる事業者様などがご覧になり、『電線はこうやってできている』と理解してくださっています。(嶋川氏)
製造現場を見てもらうことは、技術力を伝えるだけでなく、ニーズの掘り起こしにもつながります。取引先とのコミュニケーションを深める非常に重要な機会ですが、コロナ禍で実施が困難になってしまいました。そこで検討したのが「バーチャル工場見学」だと電線事業本部 事業企画部 事業戦略グループの木村慎氏は話します。

取引先のお客さまだけでなく、学校の社会科見学にも活用したいという思いがありました。
学校の見学も受け入れてはいるのですが、安全性を考慮して高等学校以上に限定しているのです。
当社に興味を持ってもらうためにも地元の小中学生に工場を見てもらう方法はないかと以前から考えていました。(木村氏)

従来の映像と異なり、360°自在に視点を動かせる「AVATOUR」

●電線を知らない新入社員の研修に活用して「AVATOUR」の有用性を検証
●優れたズーム機能と4K映像で、機械の動きや工程の流れが把握しやすい
●音声のやりとりも可能で双方向コミュニケーションの「バーチャル工場見学」が実現


「バーチャル工場見学」を実現するソリューションとして、白羽の矢が立ったのがNTTビズリンクの提供する「AVATOUR(アヴァツアー)」です。「AVATOUR」は、没入感のある360°映像をリアルタイムで配信できるVR(バーチャルリアリティ、仮想現実)ソリューションです。北日本電線様では、トライアル導入として新入社員研修に活用しました。


電線のことを知らない人が体験することで、「AVATOUR」の有用性が検証できると考えました。(嶋川氏)


実際に360°映像を体験した2023年度新入社員である電線事業本部 事業企画部 事業戦略グループの及川拓真氏は、その感触を次のように語ります。
見たいところへ自分から見にいけるのは新鮮な感覚でした。
従来のこうした映像は、決まったところしか見られませんが、気になった部分をその場でズームすることも、逆に俯瞰して見ることもできます。(及川氏)
及川氏の話にあるように、従来の映像は撮影者や映像の編集者の意図が強く反映されるものでした。画角も狭いため、伝えられる情報には限度があります。しかし、「AVATOUR」は見る側が視点を自在に動かせるうえ、360°映像なので目視よりも広い視点が得られます。しかも、市販の360°カメラやスマートフォンなど、必要な機材が手軽に入手でき、視聴者もPCやスマートフォンのブラウザー経由で見られるため、新たにデバイスを用意する必要もありません。

しかも、映像は4K対応と非常にクリア。「機械の動きを間近で見たり、逆に工程を見渡したりできるので、電線の製造を理解するのに役立った」と及川氏は話します。嶋川氏と木村氏も、「電線はその特性上、製造ラインが非常に長い。1点を撮影した映像を見るよりも、360°見渡せる『AVATOUR』のほうが、製造ラインのイメージが伝わりやすい」と高く評価しました。

ズーム機能の性能の高さは想定以上でした。事前の予想では少しだけ近寄れるイメージだったのですが、良い意味で裏切られました。工場内には危険な場所もあり、「近づかないでください」と呼びかけるなど常に気をつける必要がありますが、その心配もいらないですし、近寄った映像が見られることで、電線への理解を深めるのに役立つのではないかと思います」(木村氏)


リアルタイムで現場と音声でのやりとりもできるため、不明点があったらその場で聞けるうえ、逆に撮影者が視聴者の反応を見ながら説明もできるのも「AVATOUR」の特長。単なる映像の視聴にとどまらず、双方向のコミュニケーションができる新たな工場見学の形を切り拓いたといえそうです。
写真中央、AVATOURの実機を現場社員が持ち歩き撮影している様子
写真左・右は、別場所にいるメンバーが、現場社員が実機で撮影している工場のリアルタイムの状況をAVATOURでクリアな映像・音声が共有され閲覧している状態。
工場見学の新たな形を見出した。

BCP対策や品質確認など「現場DX」の推進に役立つソリューション

●万一の事故でもすぐ状況把握が可能なのでBCP対策への活用を検討
●品質確認やリモート立会検査など、業務効率化への期待
●特別な研修不要で感覚的に使えるため、デジタルリテラシーのレベルを問わず「現場DX」の推進に役立つ


新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが「5類」に変更されてから、北日本電線様の工場を訪れる見学者はコロナ禍以前の水準に戻りつつあります。小中学校向け以外には「バーチャル工場見学」の需要も減りそうですが、トライアル導入によって別の活用法が複数見つかったと嶋川氏は明かします。

ひとつはBCP(事業継続計画)対策です。万一、災害などにより工場内で事故が起こったときは、迅速な対応が求められます。その際に必要なのは、社内の情報連携です。とりわけ、意思決定を行う経営層にはすぐ状況を理解してもらわなくてはなりません。その点、事故発生の第一報時には、事業所から離れた本社におられる役員に、まず現場状況を確認して頂くこともできると考えています。(嶋川氏)

そのほか、ズーム機能が優れていることから品質確認やリモート立会検査のほか、映像アーカイブは技術伝承や人財育成にも活用できそうと話す嶋川氏。新たな技術やソリューションの導入には、専用の研修が必要な場合もありますが、「AVATOUR」の場合はそれも必要なく、感覚的にすぐ使えたようです。

社会全体で急速にデジタルシフトが進む今、ペーパーレス化などオフィスの変革にとどまらず、現場の変革も急務となっています。デジタルリテラシーのレベルを問わず、幅広い目的・用途に活用できる「AVATOUR」は、バーチャル工場見学をはじめとする新たな施策の展開に役立ち、『現場DX』を大きく推進する可能性を秘めているといえそうです。
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