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【うちのテレビ会議は大丈夫?】テレビ会議システムのサポート終了対策・完全版

 目次
1.テレビ会議システムのサポート終了とは?
2.サポート終了日が発表されたらどうする?
3.テレビ会議システムの買い替え時のポイントは?
4.実機での確認が確実
5.主なテレビ会議システムのサポート終了期限

 

テレビ会議システムのサポート終了とは?

各メーカーが数多くのテレビ会議システムを販売していますが、新製品のリリースなどに伴い、やがて販売終了を迎えるのが宿命です。販売終了はEOS(End of Sales)と呼ばれることもあります。販売終了は文字通り販売が終了し市場で新品が入手できなくなることを意味しますが、継続して利用するユーザー向けにある程度の期間、サポートや保守対応をメーカーが続ける期間を持つのが一般的です。

サポート終了(EOL:End of Life)は、サポートや保守対応をメーカーから受けられる期間の終了を意味します。サポート終了期間を過ぎてしまうと、故障時の修理、パーツの供給、ファームウェアの配布、バグや新たに見つかる脆弱性への対応などをメーカー側が行わなくなりますので、企業として利用を続けるにはさまざまなリスクが増加してしまいます。

 

サポート終了日が発表されたらどうする?

サポート終了日は、一般的に販売終了日のアナウンスと同時にメーカーから行われます。サポート終了日を過ぎたからと言ってすぐに利用できなくなるわけではありませんので、「壊れるまで使う」というお客さまも現実にはいらっしゃいますが、やはりその日を迎える前に買い替えを行っていただくことをお勧めします。一般的には実際にサポートを受けられなくなる数年前にはアナウンスされることがほとんどですので、その間に別の機器への入替を検討しましょう。

 

テレビ会議システムの買い替え時のポイントは?

買い替えを行う際にはどのようなポイントを考慮すればよいでしょうか?

全システム更改を行うか、それともサポート終了を迎える一部機器のみを更改するかによってポイントは異なりますが、多くのケースにおいては後者の一部更改が一般的です。

たとえばある時期に導入した数台のテレビ会議システムのみがEOLを迎えてしまうケースもあるでしょう。その場合、全体の環境はそのままに、一部のテレビ会議システムのみを入れ替えることになります。メーカーから後継機種が発表されていて揃えられる場合はメーカーまたは販売会社にお勧めの後継機種を問い合わせてみるのがよいでしょう。

メーカーが市場から撤退してしまい後継機種が発表されていない、もしくは発表されていてもコストや仕様の関係で導入が難しいケースもありえます。その場合は別のメーカー機種を探すこととなりますが、この場合は注意が必要です。特に別メーカー機器を導入する場合にチェックすべきポイントを解説します。

☑通信規格は同じ規格を利用しているか?(H.323、SIP、独自規格等)

一口にテレビ会議システムと言っても、通信規格にはいくつか種類があります。一般的に普及しているH.323やH.320、SIPといった標準規格の他に、メーカー独自の規格や特定サービスでしか利用できないハードウェアもあります。現在使っている機器と同じ規格、もしくは相互互換性のある規格に準拠したテレビ会議システムを選びましょう。

 

☑既存のセンター設備(MCUやゲートキーパーなど)と接続性が確認できているか?

センター設備を設置して利用している場合は、センター設備との接続性も事前に確認が必要です。同様にクラウドサービスを利用している場合はクラウドサービス事業者側に導入可能なテレビ会議システムを事前に確認しておくとよいでしょう。MCUは使えても、録画機能が使えない、ゲートキーパーが機能しない、などといったことが無いよう事前の試験をお勧めします。

 

☑既存の他テレビ会議システムと接続性が確認できているか?

規格が同じであっても、稀に一部機能が利用できないことや、画質や音質が要求品質を満たせないことがありえます。可能であれば事前に販売会社に問い合わせをするか、実際の環境で試せるように実機の一時的レンタルを依頼するとよいでしょう。試験をする際は、接続のみでなく、実際に映像と音声のやり取りを行っていただくことで細かな差異に気づく事もできます。

 

☑現在利用しているような保守サポートが受けられるか?

特に機器のメーカーが変わる場合、保守サポートの内容にも大きな変更を伴う可能性が高くなります。保守サポートの内容には、対応時間、対応方法(電話、メール)、オンサイト駆けつけ(現地への作業員派遣)の有無、ソフトウェア提供の有無などがあります。これらの内容が既存機器と大きく異なる場合、故障時のユーザー影響が出るのに加え、管理者側にも負担が伴います。「保守の有/無」だけでなく、内容についても十分に確認と検討を行ってください。

 

☑マイクの集音範囲は十分か?

テレビ会議システムの重要なポイントである音声に影響するのがマイクの集音範囲と性能です。ご利用される会議室やスペース、人数に合致した性能を持つマイクが付属しているか確認してください。機器によっては1~2人のパーソナル向けテレビ会議システムから、数十人の大きな会議室にも対応できるテレビ会議システムまでさまざまです。

 

☑現在使っている会議室の仕様(テレビなど)に適応できるか?

例えば大きな会議室でプロジェクターに接続してテレビ会議システムを利用している場合は、そのプロジェクターを引き続き利用できるか、テレビ会議システムの外部出力端子や対応解像度を確認しておく必要があります。細かいところでは、電源の数や設置するスペースも確認しましょう。「新しいテレビ会議のカメラが大きく、天井にぶつかってしまうので部屋から移動させるのが大変になってしまった。」ということも現実に起こります。

 

 

実機での確認が確実

これらのポイントをしっかりと押さえることで、安心して買い替えを行うことが可能です。特に従来と異なるメーカー機器を選択する場合は、できればメーカーや販売会社に実機の一時的レンタルを依頼してみるとよいでしょう。実際の環境で使ってみて、上述のチェックポイントを満たせるか確認してみてください。また、管理部門のみでなく、実際のユーザー部門の方々に機器を触ってもらい操作感に問題が無いか確認しておくとよいでしょう。導入後にクレームが社内から発生しないよう予め特にヘビーユーザーの方々にはアナウンスをしておきましょう。

 

主なテレビ会議システムのサポート終了期限

最後に現時点で発表されている代表的なテレビ会議システムのサポート終了期限を記載します。変更される可能性もありますので、確実な日程は必ずメーカー側にご確認を行ってください。

Sony

 機種名 サポート終了予定日
 PCS-XG55 2024年3月31日
 PCS-XG80 2026年3月31日
 PCS-KL55 2026年3月31日
 PCS-XC1 2027年3月31日
 PCS-XG77 2027年3月31日
 PCS-XG77S 2027年3月31日
 PCS-XG100 2027年3月31日
 PCS-XG100S 2027年3月31日

Polycom

 機種名 サポート終了予定日
 HDX4002 2021年10月31日 
 HDX4500 2020年5月31日
 HDX6000 2021年10月31日
 HDX7000 2021年10月31日
 HDX8000 2021年10月31日
 HDX9000 2021年10月31日
 Debut 2024年2月29日

Cisco

 機種名 サポート終了予定日
 EX60 2020年6月30日
 EX90 2022年8月31日
 DX70 2023年8月31日
 SX20(x4カメラ) 2023年2月28日
 SX20(x12カメラ) 2023年7月31日
 SX80(x4カメラ) 2023年2月28日
 MX200/MX300(G2) 2023年5月31日
 MX700 2024年3月31日
 MX800 2024年3月31日

 

 

 

■この記事を書いた人

 

担当者

黒須 周一郎 

 

2008年にNTTビズリンクに入社以来、テレビ会議一筋で営業担当、販売推進担当を歴任。現在はマーケティング担当としてテレビ会議サービスの拡販に努めています。

 

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